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「ロードバイクをフラットバー化したいが、費用はどのくらいかかるのだろう?」
「クロスバイクをロードバイクのようにしたいけれど、無理があるのだろうか?」
といった疑問をお持ちではないでしょうか。
特に、ロードバイクのフラットバー化を検討している方の中には、シマノ105などのコンポーネントを流用できるのか、サイクルベースあさひのような店舗で対応してもらえるのか、またその際のロード バイク クロス バイク 化 費用がどれくらいになるのか、具体的な情報が知りたい方もいるかもしれません。
本記事では、このような疑問を解消するために、各カスタムの費用や注意点、自転車選びのポイントまで詳しく解説していきます。
この記事を読むと、以下の4つのポイントについて理解できます。
ポイント
- クロスバイクのドロップハンドル化の全容
- ロードバイクをフラットバー化する際の注意点
- 自転車の選択における速度と実用性の関係
- 各カスタムに必要な部品と概算費用
ロードバイクのクロスバイク化にかかる費用

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- クロスバイクのドロップハンドル化費用
- クロスバイクのSTI化について
- ロードバイクのハンドル交換費用
- ロードバイクのフラットバー化費用
- フラットバー化に最適なシフター
- ロードバイク105系のフラットバー化
クロスバイクのドロップハンドル化費用

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クロスバイクをドロップハンドル化する際の費用は、パーツの種類や交換範囲によって大きく変動します。
ドロップハンドル化の核心は「ドロップハンドル化」ですが、これには高価なSTIレバー(ブレーキとシフトが一体になったレバー)への交換が不可欠です。
フラットハンドルとドロップハンドルでは、手の位置が大きく変わるため、それに合わせてレバーも専用品が必要になります。
加えて、互換性の問題からブレーキキャリパーや変速機(ディレイラー)まで交換が必要になるケースもあります。
例えば、クロスバイクによく用いられるVブレーキはSTIレバーと互換性がない場合が多く、ミニVブレーキなどへの交換が求められることがあります。
これらパーツ代に加え、専門的な知識と技術が必要なため、自転車店での工賃も発生します。
具体的な費用としては、作業賃を含めて3万円から5万円程度が目安とされています。
しかし、場合によってはそれ以上の費用がかかる可能性もございます。この費用を考慮すると、新しいロードバイクを購入する方が経済的かつ性能面でも優れている場合があるため、慎重な検討が必要です。
クロスバイクのSTI化について
クロスバイクのSTI化、つまりドロップハンドル用のSTIレバーへの交換は、ドロップハンドル化と密接に関わるカスタムです。
STIレバーはロードバイクの変速システムの中核をなす部品であり、スムーズなシフトチェンジを実現します。
ただし、STIレバーを導入する際には、現在使用しているクロスバイクの変速段数(例:フロント2段、リア8段など)に合わせたレバーを選ぶ必要があります。
また、新品のSTIレバーを購入する場合、シフトケーブルやブレーキケーブルも付属していることが多く、これらも同時に新調することになります。
しかし、前述の通り、STIレバーはVブレーキとの互換性が低いことが多いため、Vブレーキを使用している場合は、ミニVブレーキやロードバイク用のキャリパーブレーキへの交換も検討しなければなりません。
このSTIレバーの交換自体も高額な部品であり、取り付けには専門的な調整が求められるため、工賃も相応にかかることを覚悟しておく必要があります。
ロードバイクのハンドル交換費用
ロードバイクのハンドル交換は、ドロップハンドルからフラットハンドルへの変更、あるいはその逆など、様々な目的で行われます。
ハンドル本体の価格は、素材(アルミ製かカーボン製か)によって大きく異なり、アルミ製であれば数千円から、カーボン製であれば1万円以上するものもあります。
加えて、ハンドル交換の際には、工賃が発生します。ショップによって工賃は異なりますが、2,000円から5,000円程度が一般的な目安です。
もし、自分で交換作業を行う場合は工賃を節約できますが、専門的な知識と工具が必要となるため、初心者にはあまりおすすめできません。
また、ハンドル交換に合わせてステムやバーテープ、シフトケーブルやブレーキケーブルといった周辺部品も交換する場合は、それらの費用も加算されるため、総額はさらに高くなる可能性があります。
特に、フラットハンドル化の場合は、ドロップハンドル用のSTIレバーからフラットバー用のブレーキレバーとシフトレバーに交換する必要があるため、費用が跳ね上がる傾向があります。
ロードバイクのフラットバー化費用
ロードバイクをフラットバー化する際の費用は、パーツのグレードや交換範囲によって異なりますが、最低限で2万円から3万円程度、工賃を含めると数万円程度が目安とされています。
フラットバー化の主な目的は、ロードバイクの走行性能を保ちつつ、よりリラックスした姿勢で街乗りや通勤・通学に利用したいというニーズに応えるためです。
このカスタムでは、ドロップハンドルからフラットバーへの交換に加え、それに伴いブレーキレバー、シフトレバー、グリップ、そして適切な長さのステムが必要となります。
特に、シフトレバーは、ロードバイクのコンポーネント(変速段数)に適合するものを選ばなければなりません。
例えば、11速のロードバイクであれば、11速対応のフラットバー用シフターが必要です。
これらのパーツ代に加え、ケーブル交換や取り付け工賃も発生します。
フラットバー化に最適なシフター
ロードバイクをフラットバー化する際、最も重要なパーツの一つがシフターです。
ロードバイクのコンポーネントに合わせたフラットバー用のシフターを選ぶ必要があります。
特にシマノのロードバイク用11速コンポーネント(105、ULTEGRA、DURA-ACEなど)に対応するシフターとしては、SL-RS700が広く利用されています。
このSL-RS700は、MTBシフターの技術を取り入れたラピッドファイヤープラス式で、スピーディーな変速が可能です。レバーを押すだけで瞬時にケーブルがリリースされる「インスタントリリース」や、人差し指で引いても親指で押しても操作できる「2ウェイリリース」機構が特徴です。
クロスバイク向けのシフターと比較しても、その応答性の高さは明らかで、ダンシング時の加速などにもしっかりと対応してくれます。
ただし、このシフターは約2万円と比較的高価なため、費用を抑えたい場合は、他の選択肢も検討する必要があるかもしれません。
ロードバイク105系のフラットバー化
ロードバイクをフラットバー化する際、シマノ105などのロードバイク用コンポーネントが搭載されている場合は、対応するフラットバー用シフターを使用することで比較的スムーズにカスタムを進められます。
前述のSL-RS700は、シマノ105(5800/R7000系)をはじめ、ULTEGRA(6800/R8000/RX800系)、DURA-ACE(9000/R9100系)、GRX(RX810系)の11速コンポーネントに対応しています。
これにより、既存のディレイラーやクランクセットなどの主要なコンポーネントをそのまま活かしつつ、ハンドル周りのみフラットバー化することが可能です。
この方法は、費用を抑えつつロードバイクの軽快な走行性能を維持したい場合に有効です。
ただし、ブレーキレバーもフラットバー用のものに交換する必要があり、ディスクブレーキとリムブレーキで互換性が異なる場合があるため、注意が必要です。
ロードバイクのクロスバイク化に関する疑問

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- クロスバイクSORA化の費用
- フラットバーロードの後悔ポイント
- クロスバイクの弱点とは
- クロスとロードどちらが速いか
- MTBのクロスバイク化
- クロスバイクのドロップハンドル化非推奨の理由
- ロードバイクのクロスバイク化費用の総括
クロスバイクSORA化の費用
クロスバイクをシマノSORA(ソラ)コンポーネントに換装する際の費用は、パーツ代と工賃を合わせて約2万円から5万円程度が目安とされています。
SORAはシマノのエントリーグレードのロードバイク用コンポーネントで、信頼性の高いシフトチェンジと耐久性を兼ね備え、コストパフォーマンスに優れています。
SORA化に必要な主なパーツは、フロントディレイラー、リアディレイラー、シフター、ブレーキレバー、スプロケット、チェーンなどです。これらのパーツを全て新品で揃える場合はそれなりの費用がかかりますが、フリマサイトや通販サイトで中古パーツを活用することで、費用を抑えることも可能です。
ただし、中古パーツを選ぶ際には、状態や使用距離、そして最も重要な互換性をしっかり確認する必要があります。
また、ショップに依頼する場合は、パーツ代に加えてパーツごとの工賃が発生することを考慮しておかなければなりません。
フラットバーロードの後悔ポイント

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フラットバーロードへのカスタムを検討する際、後悔する可能性がある点も理解しておくことが重要です。
フラットバーロードは、ロードバイクのフレームとパーツをベースにしながら、ハンドルをフラットバーにした自転車です。
これにより、ドロップハンドルに比べてアップライトな姿勢で乗ることができ、街中での視認性や取り回しが向上するというメリットがあります。
しかし、一方で、ロードバイク本来の空気抵抗の少なさや、様々なポジションを取れるドロップハンドルの利点を失うことになります。
長距離走行においては、ドロップハンドルの多様な握り位置が疲労軽減に繋がるため、フラットバーではかえって疲れてしまう可能性も考えられます。
また、ロードバイクのフレームはドロップハンドルに合わせて設計されているため、フラットバーにすることで荷重バランスが崩れ、ハンドリングや直進安定性が悪化する可能性も指摘されています。
もし、ロードバイクの速度性能や長距離走行における快適性を重視するのであれば、フラットバーロードが最適解ではないかもしれません。
クロスバイクの弱点とは
クロスバイクの弱点は、主にその「重さ」と「カスタム費用」が挙げられます。
まず、多くのクロスバイクは車体重量が10キログラム以上となるため、長距離の移動やヒルクライムにはあまり向いていません。
ロードバイクと比較すると、加速性能や最高速度の面で劣る傾向があります。
これは、頑丈なフレームや太めのタイヤなど、多用途に対応するための設計に起因するものです。
一方で、これらの要素は街乗りでの安定性や快適性といったメリットにも繋がります。
次に、カスタム費用についてです。カゴや泥除け、ボトルケージといった実用的なアクセサリーを後から取り付けたい場合、別途パーツ代や取り付け費用が必要になることがあります。
さらに、ロードバイクのような走行性能を求めてドロップハンドル化などの大規模なカスタムを施そうとすると、高額な費用がかかる上に、自転車本来の設計思想から外れてしまい、かえって乗りづらくなる可能性もございます。
クロスとロードどちらが速いか

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一般的に、最高速度や平均速度といった「速さ」という点においては、ロードバイクの方がクロスバイクよりも優れていると言えます。
ロードバイクは、軽量なフレーム、空気抵抗を最小限に抑えるための設計(細いタイヤ、ドロップハンドル)、そして効率的なギア比など、速さを追求するために最適化された構造を持っています。
これにより、長距離の巡航や上り坂でのパフォーマンスが際立ちます。一方、クロスバイクもそれなりの速度性能を持っていますが、特に短距離での加速や速度変更においては驚くべきスピードを発揮することもあります。
これは、幅広いギア比や、路面の凹凸を吸収する太めのタイヤによる安定性、そして幅広いハンドルバーによる操作性の高さが寄与しています。
街中での利便性や多機能性を考慮すると、クロスバイクの速さも見逃せません。
しかし、もし純粋に速さを追求し、競技や長距離サイクリングを主な目的とするのであれば、ロードバイクが最適な選択肢となるでしょう。
MTBのクロスバイク化
マウンテンバイク(MTB)をクロスバイクのようにカスタムすることも可能です。
MTBは元々オフロード走行を想定した頑丈なフレームと太いタイヤが特徴ですが、これを舗装路での走行に適した形に近づけるのがMTBのクロスバイク化です。
具体的には、ブロックパターンの太いタイヤをスリックタイヤやセミスリックタイヤといった細めのものに交換し、舗装路での転がり抵抗を減らします。
また、フロントサスペンション付きのMTBであれば、サスペンションのロックアウト機能を使用したり、リジッドフォークに交換することで、ペダリングの力を効率的に路面に伝え、軽快な走りを実現できます。
さらに、ハンドルバーをより幅の狭いものに交換したり、バーエンドバーを取り付けて握り位置を増やすことで、長距離走行の快適性を向上させることも可能です。
ただし、これらのカスタムには費用がかかるだけでなく、MTB本来のオフロード性能を損なう可能性もあるため、ご自身の主な用途を考慮して検討することが重要です。
クロスバイクのドロップハンドル化非推奨の理由
クロスバイクのドロップハンドル化は、個人的にはあまりおすすめできません。
その理由はいくつかあります。
まず、クロスバイクとロードバイクは、それぞれのハンドル形状に合わせてフレームの設計思想が根本的に異なります。
クロスバイクはフラットハンドルに最適化されたフレーム各部の寸法や角度を持っていますが、これを無理矢理ドロップハンドルにすると、設計時に想定していない不自然な乗車ポジションになってしまいます。
これにより、荷重バランスが崩れ、ハンドリングや直進安定性が悪化する可能性があります。
安全性の面でも懸念が生じます。
次に、意外とコストがかかる点も挙げられます。ハンドル交換だけでなく、高価なSTIレバー、場合によってはブレーキや変速機の交換、さらには工賃も発生するため、総額が新車のロードバイク購入費用に近づいてしまうこともあります。
そして最も重要なのは、「ドロップハンドルにしたからといって、速くなるわけではない」という点です。
フレームやパーツの作りが根本から異なるため、「ロードバイクっぽい乗り物」ができあがるだけで、真のロードバイクにはならないという認識を持つことが大切です。
ロードバイクのクロスバイク化費用の総括
記事のポイントをまとめます。
- ロードバイクのフラットバー化は、街乗りでの快適性を向上させるカスタムである
- クロスバイクのドロップハンドル化は、費用対効果や走行性能の面で慎重な検討が必要である
- 各カスタムには、ハンドル、シフター、ブレーキレバーなど、専用のパーツ交換が伴う
- シマノSORAや105などのコンポーネントによって、必要なシフターや費用が異なる
- サイクルベースあさひのような店舗ではカスタム依頼が可能だが、専門性や工賃を確認すべきである
- メーカー保証が受けられなくなる可能性があるため、改造は自己責任が伴う
- 中古パーツの活用は費用を抑える手段だが、状態や互換性の確認が不可欠である
- クロスバイクは汎用性が高いが、長距離走行や速度性能ではロードバイクに劣る
- ロードバイクは速度追求に特化しているが、非舗装路や積載性には向かない
- 自転車のカスタムは、自身のライフスタイルや目的に合わせて行うべきである
- フレームのジオメトリは、自転車の特性や走行性能に大きく影響する
- ドロップハンドル化の安易な実行は、乗りづらさや安全性低下のリスクがある
- ロードバイクのフラットバー化は、休眠状態のロードバイク活用に有効な場合がある
- 自転車選びにおいて、速さだけでなく実用性や快適性も重要な要素である
- カスタム費用を抑えたい場合は、自分で作業することも選択肢だが、知識と工具が必要となる