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ロードバイクで3cは時代遅れかも?と思っている方が多いようです。
ロードバイクのタイヤの太さは、かつて23cが主流でした。
しかし、現在では25c、そして28cが標準的な選択肢となっています。
なぜこのような変化が起きたのでしょうか。
ロードバイクのタイヤは23cから25cへの移行や、ロードバイクは28cから23cというような回帰を検討する声もあり、タイヤの太さについて多くの疑問が生まれています。
ロードバイの 23cと25c 違いは何なのか、そして、ロードバイクで28cは速いという話は本当なのか?
もしかしたら、やっぱりが23cが良いと感じる方もいるかもしれません。
ロードバイクのタイヤの太さの主流は移り変わっていますが、それぞれのタイヤにはどのような特徴があるのでしょうか?
特に、23cタイヤは街乗りでの使い勝手や、ロードバイクの性能を最大限に引き出すためのタイヤ選びについて、本記事で詳しく解説していきます。
ポイント
- タイヤ幅の進化と変遷の背景
- 23cタイヤの特性とメリット・デメリット
- ワイドタイヤがもたらす走行性能の変化
- あなたに最適なタイヤ選びのヒント
目次
ロードバイク23の 時代遅れは本当か?

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- 23cタイヤの利点とは?
- 23cと25cタイヤの比較
- タイヤ幅の主流
- 23cタイヤの適切な空気圧
- 23cタイヤの街乗り適性
- それでも23cを選ぶ理由
23cタイヤの利点とは?
ロードバイクのタイヤにおいて、23cサイズが持つ最大の利点は、その軽さにあります。
25cや28cと比較して、タイヤ自体の重量が軽くなるため、ペダルを漕ぎ出した時の加速感が向上します。
これは特に、信号待ちからの再加速が多い街乗りや、勾配のきつい坂道を登るヒルクライムにおいて、その真価を発揮するでしょう。
タイヤが軽いということは、車輪の回転部分の慣性抵抗が小さくなるため、より少ない力で自転車を前に進めることが可能です。
結果として、ライダーの体力消費を抑え、効率的な走行に繋がります。
また、見た目においても、細身のタイヤはロードバイクならではのスポーティでシャープな印象を与え、デザイン性を重視するライダーにとっては大きな魅力となるでしょう。
このような理由から、23cタイヤは特定の条件下や、ライダーの好みによっては、依然として有効な選択肢であると言えます。
23cと25cタイヤの比較
ロードバイクのタイヤにおける23cと25cの違いは、主にその幅に起因する走行性能と快適性の変化にあります。
かつては細いタイヤほど転がり抵抗が少ないと考えられていましたが、研究と技術の進歩により、25cのようなやや太めのタイヤの方が、路面との接地面積が短く楕円形になり、結果として転がり抵抗が小さいという理論が提唱されました。
これは、タイヤが路面の微細な凹凸を乗り越える際の変形量が、太いタイヤの方が少なく済むためです。
また、25cタイヤはエアボリュームが増えることで、路面からの振動吸収性が向上します。
これにより、長距離のライドにおけるライダーの疲労軽減に繋がり、より快適な乗り心地を提供します。
グリップ力も増すため、下り坂やコーナリング時の安定性も向上し、より安全な走行をサポートします。
しかし、タイヤ幅の増加に伴い、わずかながら重量が増加する傾向にあります。
この重量増は、漕ぎ出しの重さや、ヒルクライムにおける加速性能に影響を与える可能性があります。
一方で、23cタイヤは軽量性に優れ、漕ぎ出しの軽さや加速性能においてメリットがあります。
しかし、振動吸収性やグリップ力、パンク耐性においては25cに劣る点があるため、路面状況や走行スタイルによってはデメリットとなる可能性も存在します。
これらの違いを理解した上で、自身のライドスタイルや重視する性能に合わせてタイヤを選択することが重要です。
タイヤ幅の主流

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ロードバイクのタイヤの太さの主流は、時代とともに大きく変化してきました。
かつては23cがロードバイクの標準的なタイヤ幅とされていましたが、2010年代半ば頃から25cへの移行が進み、現在では28cが新たな主流となりつつあります。
この変化の背景には、技術的な進歩と、より快適で効率的な走行を求めるライダーのニーズがあります。
主な要因としては、ディスクブレーキの普及とリムのワイド化が挙げられます。
ディスクブレーキはリムブレーキよりもタイヤクリアランスを確保しやすいため、より太いタイヤの装着が可能になりました。
また、ホイールのリム幅が広がることで、太いタイヤを装着した際のタイヤの形状が最適化され、転がり抵抗の低減や空力性能の向上に繋がるとされています。
現在、レースシーンにおいても28cタイヤの採用が増加しており、プロ選手の間でもその優位性が認識されています。
これは、荒れた路面での安定性や振動吸収性、そしてブレーキング時のグリップ力向上など、幅広いメリットがあるためです。
ただし、フレームやフォークによっては、28cタイヤの装着ができない場合もあるため、タイヤ交換を検討する際には、必ず自身のロードバイクの対応幅を確認する必要があります。
23cタイヤの適切な空気圧
ロードバイクの23cタイヤにおける適切な空気圧は、快適な走行性能とパンクのリスク軽減のために非常に重要です。
一般的な目安としては、6.3~6.9気圧(90~100PSI)が推奨されています。
しかし、この数値はあくまで一般的なものであり、ライダーの体重、走行する路面の状態、そしてタイヤの種類によって最適な空気圧は変動します。
空気圧が高すぎると、タイヤが路面の凹凸を拾いやすくなり、振動がダイレクトに伝わることで乗り心地が悪化します。
また、タイヤが弾んでしまい、路面との接地が不安定になることで、走行抵抗が増加する可能性もあります。
一方で、空気圧が低すぎると、リム打ちパンクのリスクが高まり、タイヤの変形量が大きくなることで転がり抵抗が増加し、走行効率が低下します。
特に23cタイヤは、エアボリュームが少ないため、空気圧のわずかな変動が走行性能に大きく影響します。
そのため、ライドの前に毎回空気圧をチェックし、必要に応じて調整することが推奨されます。
真夏の暑い時期には、タイヤ内の空気が膨張しやすいため、バーストのリスクを考慮して、適正範囲内でやや低めの空気圧に調整することも一考に値します。
自身の体重や走行環境に合わせて、様々な空気圧を試しながら、最も快適で効率的な走行ができる最適な数値を見つけることが重要です。
23cタイヤの街乗り適性

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23cタイヤを街乗りで使用する場合、その特性を理解しておくことが大切です。
23cタイヤは軽量であるため、信号でのストップ&ゴーが多い街中では、漕ぎ出しの軽さや加速の良さがメリットになります。
これにより、頻繁な加減速が要求される状況において、ライダーの負担を軽減し、スムーズな走行を可能にします。
しかし、一方でいくつかのデメリットも考慮する必要があります。
前述の通り、23cタイヤはエアボリュームが少ないため、路面からの振動がダイレクトに伝わりやすく、特に荒れた路面や段差を走行する際には、乗り心地が悪くなる可能性があります。
手のひらや手首に疲労が蓄積しやすくなるため、長時間の街乗りや、荒れたアスファルト路面を走行する際には注意が必要です。
また、タイヤが細いため、マンホールやグレーチング、路面の砂利などによってバランスを崩しやすく、安定性に欠ける面があります。
これらの路面状況に遭遇した場合、パンクのリスクも高まるため、より慎重な走行が求められます。
これらの点を踏まえると、街乗りにおける23cタイヤは、平坦で路面の状態が良い場所を短距離走行するのに適していると言えるでしょう。
もし、日常的に段差の多い道や、荒れた路面を走行することが多いのであれば、振動吸収性や安定性に優れる25cや28cタイヤの方が、より快適で安全な街乗りを実現できる可能性があります。
それでも23cを選ぶ理由
ロードバイクのタイヤが太くなる傾向にある中で、「それでも23cが良い」と感じるライダーも少なからず存在します。
その理由は、23cタイヤが持つ独自の魅力と、ライダー個々の走行スタイルや好みに合致するからです。
第一に、ヒルクライムをメインとするライダーにとっては、23cタイヤの軽量性が大きなアドバンテージとなります。
わずかな重量差であっても、上り坂においてはその差がタイムに直結する可能性があるため、軽さを最優先する選択肢として23cが選ばれることがあります。
また、漕ぎ出しの軽さや優れた加速性能は、レースのスタート時やアタックを仕掛ける際など、瞬発的な加速が求められる場面で有利に働きます。
第二に、見た目の美しさを重視するライダーにとって、細身の23cタイヤはロードバイクのスタイリッシュな印象を際立たせる要素となります。
クラシックなロードバイクのフォルムを愛する人にとっては、23cタイヤがその美学に合致すると感じるでしょう。
しかし、前述の通り、23cタイヤは振動吸収性や安定性、パンク耐性においてワイドタイヤに劣るため、乗り心地の快適さや安全性よりも、軽さや加速性能、そして見た目を優先するライダーにこそ、23cは依然として魅力的な選択肢であり続けるのです。
最終的には、個人の好みや走行目的がタイヤ選びの重要な要素となるため、一概に「時代遅れ」と断じることはできません。
ロードバイク23cが時代遅れに関する疑問を解消

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- 23cから25cへ変更するメリット
- 28cから23cへの変更の注意点
- なぜ28cタイヤは速いのか
-
ロードバイク23c 時代遅れに関する総括
23cから25cへ変更するメリット
ロードバイクのタイヤを23cから25cへ変更することは、多くのライダーにとって走行性能の向上と快適性の改善をもたらす選択肢です。
この変更は、主に路面抵抗の低減と振動吸収性の向上という二つの大きなメリットを享受できる可能性があります。
現在では、同空気圧であれば25cタイヤの方が転がり抵抗が少ないという研究結果が広く知られています。
これは、25cタイヤの方が路面との接地面積が短く、タイヤの変形が少ないため、エネルギーロスが抑えられることに起因します。
そのため、同じパワーで走行しても、より効率的に進むことが期待できます。
また、25cタイヤはエアボリュームが増えることで、路面からの衝撃をより効果的に吸収します。
これにより、手のしびれや体の疲労が軽減され、特に長距離のライドにおいて快適性が向上します。
グリップ力も高まるため、コーナリングやブレーキング時の安定性が増し、安心して走行できるでしょう。
しかし、23cから25cへの変更には注意点も存在します。
まず、タイヤ幅が広がることで、フレームやフォーク、ブレーキとのクリアランスが十分にあるかを確認する必要があります。
古いフレームや一部のモデルでは、25cタイヤが物理的に干渉してしまう可能性があります。
また、タイヤの重量がわずかに増加する傾向があるため、漕ぎ出しの軽さやヒルクライムでの加速性能に若干の影響が出ることも考慮に入れるべきです。
これらの点を事前に確認し、自身のバイクとの相性を踏まえた上で、25cタイヤへの交換を検討することをおすすめします。
28cから23cへの変更の注意点
ロードバイクのタイヤを28cから23cへと変更することは、一般的には推奨されにくい選択肢です。
なぜならば、現在のロードバイクのトレンドは、より太いタイヤへの移行が進んでおり、28cが主流となりつつある背景があるからです。
まず、28cタイヤは、23cタイヤに比べて圧倒的にエアボリュームが大きく、優れた振動吸収性を提供します。
これにより、路面からの衝撃を効果的に和らげ、長時間のライドにおけるライダーの疲労を大幅に軽減します。
また、グリップ力も向上するため、悪路での安定性やブレーキング時の安心感が高まります。
一方で、23cタイヤに変更した場合、これらのメリットが失われることになります。
乗り心地は硬くなり、振動がダイレクトに体に伝わるため、特に路面状況の悪い場所では不快感を覚えるかもしれません。
グリップ力も低下するため、下り坂やコーナリングでの安定性が損なわれる可能性があり、安全面でのリスクも考慮する必要があります。
さらに、多くの最近のロードバイクは、28cタイヤを装着することを前提としたフレーム設計やホイールのリム幅を採用しています。
そのため、28cを装着しているロードバイクに無理に23cを装着しようとすると、リムとタイヤの相性が悪く、タイヤの性能を十分に引き出せないだけでなく、最悪の場合、走行中にタイヤが外れる危険性も否定できません。
ショップの担当者が「あまりオススメできない」と発言するのは、このような安全上の懸念や、性能の低下を考慮してのことだと考えられます。
どうしても23cを試したい場合は、23cに対応したリム幅のホイールへの交換も視野に入れる必要があるでしょう。
なぜ28cタイヤは速いのか

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「ロードバイク 28cは速い」という認識は、現代のロードバイクシーンにおいて広く受け入れられつつあります。
一昔前までは、細ければ細いほど速いという考え方が主流でしたが、技術の進歩と研究により、太いタイヤ、特に28cが持つ優位性が明らかになってきました。
その主な理由は、転がり抵抗の低減にあります。
28cタイヤは、23cや25cと比較してエアボリュームが大きいため、同じ体重で走行する際に、タイヤの変形量が少なく、路面との接地面積が短く楕円形になります。
この「短く楕円形になる」ということが、転がり抵抗を低減させる重要な要素です。
路面からの衝撃を吸収しやすいため、タイヤが路面の凹凸に合わせて変形する際のエネルギーロスが少なく、結果として効率的な走行が可能となります。
また、28cタイヤは優れた振動吸収性を提供するため、荒れた路面でもタイヤが跳ねにくく、路面追従性が向上します。
これにより、ライダーは常に路面としっかりコンタクトを保ちながら走行でき、安定性とコントロール性が増します。
結果として、ライダーは路面状況に気を取られることなく、より速いペースを維持しやすくなります。
さらに、グリップ力も向上するため、コーナリングやブレーキング時の安定感が増し、より安全な高速走行が可能となります。
もちろん、タイヤが太くなることで重量がわずかに増加するデメリットはありますが、その増加分を補って余りあるメリットが28cには存在すると言えるでしょう。
特に、近年多く見られる荒れたアスファルト路面や、長距離を速く走ることを目的とする場合、28cタイヤは非常に有効な選択肢となります。
ロードバイク23cは時代遅れ?に関する総括
記事のポイントをまとめます。
- ロードバイクのタイヤの主流は23cから25c、さらに28cへと変化している
- 23cタイヤは軽量で漕ぎ出しが軽く、ヒルクライムや加速性能に優れる
- 23cタイヤは見た目のシャープさやクラシックなスタイルを好む人に選ばれている
- 25cタイヤは転がり抵抗が少なく、振動吸収性も高いため快適性が向上する
- 25cタイヤは長距離走行での疲労軽減や安定したコーナリングに貢献する
- 28cタイヤはエアボリュームが大きく、優れた振動吸収性とグリップ力を持つ
- 28cタイヤは荒れた路面での安定性やパンク耐性が高く、安全性を高める
- 近年のロードバイクは28cタイヤの装着を前提とした設計が増えている
- タイヤの太さ選びは個人の走行スタイルや目的、好みによって異なる
- フレームやホイールとの互換性を必ず確認する必要がある
- タイヤの空気圧はタイヤ幅、体重、路面状況に合わせて調整が求められる
- ロードバイクのフレーム寿命は素材や使用状況によって変動する
- 最新のトレンドだけでなく、自分に最適なタイヤを選ぶことが重要である
- 23cタイヤが特定の条件下で優れた性能を発揮することもある
- タイヤの進化はライダーの選択肢を広げている
参考